『わたしの備忘録』

『わたしの備忘録』

ご機嫌よう。仮想のわたしだよ。徒然なるままに「わたし」がブログを更新するの。「わたし」の便宜的説明はサイト下部かサイドバーへ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

掌編『ある村の音』

『ある村の音』 村のはずれで、月に一度訪れる旅人が異国風の楽器を奏でていた。その調べはこの渓谷にある村全体へと響き渡り、風と共に音もまた舞っていた。私は、作物の手入れをするようにと、母から言い渡されていたので、ちらちらと音のする方を気にしな…

掌編『ある夏のいつか』

『ある夏のいつか』 眠れない僕は糸筋ほどの朝日を背負って、産まれたばかりの白い蝉を見た。 不眠の原因は特に無かった。誰かが死んだとか、自分の身に何かあったとか、そんな類のものは一切無かった。今夏が記録的な猛暑であったとしても、僕には関係が無…

書き続けること

書き続けることが良い事か。そんなことはわかりません。人それぞれでしょうね。作家でも毎日必ず原稿用紙一枚は書き上げる人も居るし、一方で一気呵成タイプの作家も居るし。私は毎日書けるようなタイプではない。調子が良い時期なんかは意外と書けたり考え…

遅ればせながら私は

貧相な言葉の連なりを眺めに来る人なんて、居ないだろうけどね。書かないといけないみたい。 「質の良い」文章を望んでいる機関があるらしい。質の良さとはなんだろうね。言葉とはなんだろう。 さて、私は都内の私立大学に通っている大学生です。好きなもの…

夜半も夜半

こうして文明の利器を手にして徒然とモノを書くことができる。それ自体が至極幸福であるんだろう。少しずつ少しずつ、言葉を紡いていきたいですね。 今の季節の夜風は湿度、温度共に心地よくて寝るのが惜しい。